from楽器の街、浜松!製作家、佐藤剛さん
2018年の情報です。
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こんにちは!生田直基です!いつも事務仕事は一人。今日もせっせとNGF(名古屋ギターフェスティバル)そしてNGSC(名古屋ギターサマーコース)に向けて準備中!!
NGFのゲストに加えて朴葵姫さん、この夏マイスターミュージックよりデビューする徳永真一郎さんも講師に登場するギター講習会、NGSCの詳細はこちら!
受講者まだまだ募集中です!
そんなPは練習はすべての事務が片付いてから空き時間や深夜にこっそり、そんな日々が続いております。時には夢の中で練習している時もあります(言い訳)。
今日は静岡は浜松!製作家の佐藤剛さんにインタビュー!
生田P「こんにちは!佐藤さん!お久しぶりです!最後にお会いしたのは2年前のタイでしたっけ?」
実はバンコクで行われたアジア国際ギターフェスティバルに出席されていた佐藤さん、この時生田Pはイケイケなマレーシア人SKYとタイ人FOURとアジアツアー中で、このフェスティバルでも演奏をしたのでした。
その時の模様はこちら!
注:左よりsky,four,生田p(ちょっとふざけてる?いや、MC中です)
佐藤さん(以後S)「いやー、生田君も元気そうで何より!久しぶりだね!」
そして生田Pはより発売したファーストアルバム「influence」(fontec)の録音、エンジニア、ディレクターとして活躍していただいたり、大変お世話になっている佐藤さん。
他にも
うなぎを奢っていただいたり、
うなぎを奢っていただいたり、、笑
インタビューに移りましょうか。
学芸員としてのキャリア、その後ギター製作へ
P「今回佐藤さんも今回展示していただきますが、まずは佐藤さんのプロフィールを教えてください。」
S「楽器の街として有名な静岡県浜松市生まれ。静岡県立浜松西高等学校卒業,東海大学大学院芸術学研究科音響芸術専攻修了。浜松市楽器博物館開館時より約10年間,学芸員として世界各国の楽器収集・研究,各種音楽教育活動に従事。専門は楽器学全般,民族音楽学。特に弦楽器を得意とし,クラシックギターを尾尻雅弘,松山文人らに師事。 福田進一,高田元太郎,ニコラス・ゴルーセスらの指導を受ける。また大学ではヴィオラ・ダ・ガンバを志水哲雄に師事。学生時代より古楽器の演奏や研究に興味を持ち,博物館学芸員として多岐にわたる古楽器,民族楽器の研究や修復を経験。現在,その経験を生かし,クラシックギターの製作,各種弦楽器の修復を行うかたわら,演奏活動も行っています。」
P「すごいプロフィールですね。ギターだけでなくガンバまで。ヴィオラ・ダ・ガンバはあれですね、脚で挟む弦楽器ですね。昔挑戦したけどあまり音出ませんでしたw
そして楽器博物館はギターに限らず世界中のあらゆる楽器が置かれていて誰が訪れても楽しい場所だと思います。ちなみに楽器も弾けちゃう佐藤さんの録音は楽器博物館でも聞けます!ちなみに趣味は、いっぱいありますよね?」
多趣味な佐藤さんの一番の趣味は!
S「一番の趣味は・・・,ギターより車好きです。現在の愛車は,ルノーのカングーとトゥインゴ。もうフランス車ばかり6台乗り続けています。それとApple信者です。最初のMacは25年前,Macintosh Color Classic (もう誰も知らないですよね,メモリ:4MB,HDD:80MBでした),その後iPod,iPad,iPhoneと常に新しいものが発売されるとすぐに飛びついてきました!!」
P「カングーはかわいい流線形でいいですよね。中も結構広いですし、最初のMacってあの、小堺さんが振るサイコロみたいなやつですかね?なんか見たことあるような、ないような。ギター製作を始めたきっかけは何ですか?」
セラック塗装が得意。セラックとはいったい何者?
S「楽器博物館の学芸員をしていて、ギターに限らずあらゆる楽器の修復、メンテナンスを行っておりましたので、自分が演奏するギターも自分で作ってみたかったからです。一番最初は愛用の某スペイン製ギター(3桁くらいするもの)の塗装があまり好みではなくて,全面剥離し、自分でセラック塗装したら、某有名製作家先生に「スペイン人より上手いんじゃない?ギター製作家になれるよ」と言われたのがきっかけ?かも・・・。」
P「なるほど、セラック塗装って神経使いますよね、なかなか綺麗に塗れないです(Pは塗ったことはないけど上手なセラック塗装のギターはなかなかどうして、、多くはないですね)。ちなみにセラックとはカイガラムシの殻が原料の塗料なんですよ!
そう、虫由来の天然成分♫
人体には無害ですのでご安心を!
一般的にセラック塗装の楽器はとても自然な木の響きがしますね。それがなぜ良いのかは製作家さんに直接尋ねて身るのがいいかもしれませんね。他にも色々な塗装方法がありますよね。また会場でも教えてください!ではそんな佐藤さんの楽器の強みとは?」
力強く大きな音作りを目指して
S「裏板は厚いローズウッドから,ヴァイオリンのように削り出しの裏板が膨らんだラウンドバック構造になっています。そのため補強が必要なく、裏板の内側には、音の反射の邪魔になるような補強材がありません。
また表面板の周囲には厚く頑丈なフレームが入っており、側板とともに表面板をしっかりと支え,表面板に余分な振動をさせない構造になっています。
表面板にはアコースティックギターのような格子状の力木を持ち、厚い裏板と表面板を支えるフレーム構造とともに、クラシックギターの独特な音色を維持しながら、より大きく力強い音を追求しました。」
P「力学的なアプローチですね!確かに今や大音量は一つのトレンドですよね、ギタリストが演奏する場所もホールだけでなく様々な場所、100人以下のサロン、カフェ、レストラン、バー、野外、真冬の野外、、ってそれは私くらいですね。さすがに真冬の野外はオススメしません。
(真冬の野外はギャラが2倍でももう一生やらなくていいかな。。)
もちろんホール公演でも力強い音というのはとても大切ですね!それではホール公演でもある名古屋ギターフェスティバルのファンへ一言お願いします!」
S「音の好みは十人十色で,他人の批評と自分の感性が一致するとは限りません。それは様々なギタリストの演奏にそれぞれ個性があることと同じで,優劣をつけられるものではないと思います。楽器は弾いてみなければ,言葉で説明しても何も分かりませんので,是非このフェスティバルの機会に多くのギターを試奏して,ご自分なりのオンリーワン,ベストギターを探して下さい!」
そんな佐藤さんのギターはこちら!
当日が楽しみです!佐藤さん、お忙しいなかインタビューありがとうございました!!