徳永真一郎とガブリエル・ビアンコ。
こんにちは、生田Pです!今回はNGF in TOKYOにてメインゲストとして登場する徳永真一郎さんとガブリエル・ビアンコについて。今回の出演者の中でも特に繋がりが深いギタリスト2人です。 まずは演奏から!
いつものレパートリーも至福の美しさ。
圧倒的な演奏力に思わず皆ノってしまう。
いかがでしょうか?ラグリマというギター弾きなら誰もが知っている名曲をこの上なく美しく演奏する徳永真一郎。そして周りの謎の音楽家が集まっているのにその面々を魅了するガブリエル・ビアンコ(特に0:46のおじさんが乗りまくってていい味出してます笑。もう絶対弾いてる気分になってるもん。)
実はよく似た2人。偶然生まれた王道プログラム。
生田Pから見るとこの2人はとてもよく似ていてとても相性が良い。レパートリーが多彩で、演奏力が高く、曲の魅力を引き出し、本質を見せてくれる。パリで学友として過ごし、研鑽した2人は甲乙つけ難い魅力を備えています。2人ともあらゆる時代の音楽を得意とし、どれもいい味を出しているのですが今回は徳永さんはド・フォッサに始まり、ソル、そしてタレガで締めくくる。そしてガブリエルはソル、バッハ、ホセというド迫力のプログラム。どれも王道かつ華麗なレパートリーで演奏に対する自信と確信がなければこのプログラムは用意できません。この2人を聞くだけでクラシックギターの世界をまるっと理解できるような選曲となりました。いつもNGFでは出演者には「こんな曲弾いてほしいな」とあえてオーダーはせずにその時に表現したいものを弾いてもらうのですが2人とも何も打ち合わせせずにこれだけ完成されたプログラムが出来上がったという事実に驚きました。
共演は二度目。
この2人は過去に一度2017年の伊勢ギター講習会で共に演奏をしています。その時に聴いた解け合うような響きはとても贅沢でした。相性抜群な今回もデュオがとても楽しみです。
2人ともサッカーが大好き
そして完全に余談ですが2人ともサッカー狂です。徳永さんはもはや説明不要と言えるくらい徳島ヴォルティスの熱狂的サポーターですし、ガブリエルはフランスだけでなく日本が国際試合で勝利するといつも「おめでとう!」とメッセージをくれます笑。いつか皆でサッカーやってみたいですね。NGF..名古屋ギター”フットボール”もありかも。
最後にプロフィールを。この共演は見逃せない!
徳永真一郎
徳島県出⾝のギタリスト。9歳からギターを学び、国内のコンクールで入賞を重ねた後、2007年に渡仏。ストラスブール地方⾳楽院を経て2011年よりパリ国立高等音楽院にて研鑽を積む。2016年、同音楽院修⼠課程を満場一致の首席で卒業。これまでにギターを川⽵道夫、アレクシス・ムズラキス(デュオ・メリス)、ローラン・ディアンス、ジュディカエル・ペロワ各氏に、古楽・リュートを今村泰典氏に師事。ステファノ・グロンドーナ、ゾーラン・ドゥキッチ、カルロ・マルキオーネ各氏のマスタークラスを受講。また、キジアーナ音楽院のオスカー・ギリア⽒のクラスにて最優秀ディプロマを取得。2008年ナクソス国際ギターコンクール(ギリシャ)第3位、2010年オルシュティン国際ギターコンクール(ポーランド)第1位及びグランプリ。2012年、同フェスティバルにてリサイタル、マスタークラスを行う。2016年ブーローニュ・ビヤンクール現代音楽コンクール《Musique du dernier siècle 2016》にて審査員特別賞〈課題曲賞〉を受賞。2018年、ヴェリア国際ギターコンクール(ギリシャ)のコンチェルト部門にて第2位入賞。これまでにカレンツァーナ音楽祭 (共演:⼩林真理、メゾソプラノ) や、パリギターフェスティバルなどに招待される。2017年、マドリッドのソフィア王妃芸術センターにて指揮ジョルディ・フランセスのアンサンブル・ソニド・エクストレモと共演し、作曲家・松宮圭太氏の《ギターとアンサンブルのための⼩協奏曲》の世界初演のソリストを務める。2015年に朴葵姫、松⽥弦、岡本拓也とタレガ・ギターカルテットを結成し、4重奏の可能性を追求している。2011年から2013年度までヤマハ留学奨学生、またフランスのタラツィ財団並びにADAMI財団奨学生。パシフィック・コンサート・マネジメント所属。
ガブリエル・ビアンコ
5歳の時にギターをはじめ、若干20歳でパリ国立高等音楽院を最優秀で卒業。逞しく艶やかな音色と高度な音楽性に根ざした完璧なテクニックで古典派やスペイン音楽はもとより近代や現代の作品まで多様なレパートリーを弾きこなし、20歳という若さでコブレンツ国際ギターコンクール(ドイツ)、GFA国際ギターコンクール(アメリカ)など世界最高峰のコンクールで次々に優勝。鮮烈な国際デビューを飾る。その後は演奏家としてのキャリアを積み、数々の国際ギターフェスティバルに招待されている。室内楽でも高い評価を受けており、プラード・カザルス音楽祭、チャイコフスキーホールなどこれまでに36ヶ国以上で演奏をしている。自由自在に操り紡ぎ出される優雅な音、そして知的な音楽解釈に基づいた演奏スタイルは他に類を見ない独創性の高いものになっている。間違いなく世界トップレベルのギタリストである。
読んでいるだけでもワクワクするこの2人の登場。前半には小暮浩史、閑喜弦介が登場。そして同日昼には朴葵姫さんのランチタイムコンサートもあります。