クラシックギター試奏の旅。ロマニ登場!
2017年の情報です。
本年度の開催情報はホームページトップからご確認ください
前回の続き。
ミューズ音楽館でせっかくなので3つの楽器を試奏。
現在自分の楽器はエドガー・メンヒと朝倉ギターで当分使っていくので今は新しい楽器は必要ないのですがここで「一体皆どうやって楽器を選ぶの?」というシミュレーションをしてみます。
シミュレーションということで条件を出す
・ステージでも使えるクオリティ
・音量
・音の特徴
・弾きやすさ
そこで選んだこの三本!
・カール・ハインツ・ルーミッヒ2016
・パコ・サンチャゴ・マリン2017
・ホセ・ルイス・ロマニリョス1983年
なんか横文字が並んでいるだけで凄そう。
私も生田・アンドリュー・直基とかにしようかな。弾けそうな感じする?しないか。
大学時代のスペイン語クラスのミドルネームはオスカーでした。意味はありません。
さていわゆる輸入楽器ですので気になるのはお値段。は置いといて試奏していきます。
①ルーミッヒ。
レーミッヒとかルーミックとか海外の人は呼んでます。
こんなギター。
はあ、美しい。。
まず手にとってみたところ軽い。重量はだいぶ軽い。
ぽろんと鳴らしてみるとふわっとそよ風系の爽やかな音色。音が透き通っていますね。
お茶で例えるなら「ミネラール麦茶♪」。そしてその上音量もあり、低音は割とずっしりと伸びるので迫力もある。この低音は好みが分かれるところもあるがタッチで解決できる。
そしてネック厚が薄いので左手が弾きやすい、ただ1弦から6弦にかけての幅が人によっては広く感じるかも。
気になるお値段は・・・。
お、おお。まあまあしますね。
②パコマリン。
海外ではパコマリ↑ンと呼ばれますね。
これも綺麗やなあ。。色白。
持った時の重さは普通で体にフィットする感じ。音はスペインの楽器らしくカラッと明るく乾いた音色。現在はマウントされている弦がカーボン弦のため音の元気が良すぎて難しい。これはナイロンに変えてみたらもう少しニュアンス出せるかな。というところ。
絶対的な音量は先ほどのルーミッヒよりはある印象。
ルーミッヒが包み込むようなそよ風ならこちらはダイソンの扇風機のように音がまっすぐ飛んでいきます。お茶でいうならお~いお茶、濃い味。音がぎゅっとしています。
そしてこのギターは弦長が少し短く640mm(通常のものより10mm短い)なので左手が楽。
押さえにくい和音もラクラクですね。
そして気になるお値段は・・・
先ほどのルーミッヒと同じくらいですね。納得。
③ロマニ。現在ミューズ最高額。
見た目どん!
見た目がもうずるい。いい日焼け。
およそ30年前のギターですが管理状態は素晴らしい。
前のオーナーに弾かれてきた愛情も感じますね。
気になる音は、
「!!!」
「カッコーン!」
素晴らしいですね。簡単にホームラン打てる。
ホームランといっても音量があるのとは少し違っていて音質がぎゅっとしてるのに開放的。
よくわかりませんよね。でもだいたい名器はいつも二律背反的なんです。
いつだってそう、二律背反的。シロノワール的な。
このお方はお茶には例えられません。これは弾いてみたほうがいいと思う。
演奏性はボディや特に大きいわけでも小さいわけでもないのにめちゃ弾きやすい。
ちゃんと柔らかく使い慣らした野球のグローブみたいな感じ。
これ使ったら色々新しいアイデアも出てきそう。
さあ気になるお値段は??
ん?値札もう一回見ようか。
クローズアップ(嘘)
なんと550万円。
消費税込みとかそんなこと言われても!
ええええええええ!!
なんて強気な値段!強気!ミューズ砲が炸裂しています。
自分的結論
というわけで。感想としてはお金があったらロマニ。
お金があったらロマニ。
まあ現実的にはルーミッヒですね。ルーミッヒとパコマリンは迷うのですが。ルーミッヒは最初からステージで使える感じ。パコさんは既に使えるクオリティですが少し音を開く作業(弾きこみ)が必要かも。という感想でした。
いかがでしたでしょうか?ギターの特徴と値段、言葉で説明するのは難しいですが少しでもギター選びの雰囲気が伝わればと思い、書いてみました!
次回は愛大との2回目の練習の模様をお伝えします!